Single_word’s diary

smartに生きよう

ウィザード・オブ・ライズ

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2008年にアメリアで実際に起こった金融危機を別の角度から面白く脚色した映画であった。

欲張りの庶民はもっとふところを増やしたいと投資をする。

そんな欲望に目を付けた人間は大勢いるだろう。

しかし、そんな欲張り人間から資金を集め、投資したと欺き、実は自分のものにしてしまう。

欲張り人間から集めた金をいかに使おうとさほど罪悪感は感じない。

サブプライムローンを発端に、リーマンブラザーズの倒産に至る世界金融危機を題材として家族の分裂に発展する物語である。

 

投資した人間には欲張りの面があった、そして疑問を疑う事すらしなかったことが罪だという。詐欺師に独特の倫理観ではないか。そして金集めを止めることができなかった男が主人公である。

結果的に有罪となり禁固150年を言い渡されるが、「誰も救う必要のないいい仕事だった」と述懐する。

 

投獄されても淡々と生きる詐欺師。

世の中の非難は妻と2人の息子、孫を含めた家族に集中することになる。

夫が稀代の詐欺師であった妻は「結局、私は何にもしないままこの年になった。友人もいない、知名度もない。あるのは後悔ばかり・・・」と嘆く。

長男は父親に認められることが目標なだけに生きてきた男。

父親に失望し、生きる望みを失い自殺する。

次男は講演に招かれ「私は事件には全く関与していない。しかし結局、豊かな生活を送り、世界中を旅してまわった。すべて父の被害者から得た金だ。私の中で父はすでに存在しない」と語り翌年、リンパ腫で死亡する。

 

稀代稀な詐欺師にも伴侶は必要とみえて、刑務所の中から何度もコンタクトを取ろうとするが、妻は電話番号を変更して連絡は取れない。

デデッド・バンディと比較され、詐欺師の男は「私は誰も殺していない。バンディとは違う・・・。私が少しおかしいのかね。」と尋ねるところがある。

ロバートデニーロの主演映画であるが、サイコパスな男を演じても、いい人間を演じても役にぴったりとはまった演技は、さすがに一級の役者である。

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